ナツの夏
「あー、Tシャツなら押し入れのカラーボックスの…あ!ちょいまち」
石井ちゃん先生はそこまで言うと、急にお客さんと話す声が聞こえ始めた。
でも、その時私は、すぐにでもシャワーを浴びたかった。
だから…
先生に言われた通り、押し入れを開け、三段のカラーボックスを見つければいいと思ったんだ。
「失礼しまーす」
一段目にはハンカチ類。
二段目には文房具や雑貨。
三段目には、写真や手紙が無造作に入っていた。
そこで、私の目が止まった。