ナツの夏
「あ…ちょっと、星空を見てみたかったってゆうか…皐月さんこそ」
怪しまれないように注意を払いながら私はヘラッと笑った。
「そっか。俺は残業だよ。ねぇ、田舎の空は暗いからよく見えるでしょう」
「は、はい!本当に…綺麗です」
「あ、良かったら、もっと星が綺麗に見えるところに行こうか!」
「え!?」
思ってもみない展開に、私の思考回路はパンクした。。
男の人と二人きりのシチュエーションは、正直、初めてなのだ。