ナツの夏
「俺の得意料理、焼おにぎり」
「お、美味しそう…」
こんがりと焼き色がついたおにぎりと、お店に売っているように美しいだし巻き卵、オクラとミョウガの和え物、等々。
今日も色鮮やかな食卓だ。
「料理、上手いんですね…」
「そう?どれも簡単なものだけど」
頭にタオルを巻いて、汗を滲ませながら皐月が言った。
私のために、作ってくれたご飯。暑いキッチンで、汗をかきながら作ってくれたご飯だ。
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