隣のハルキさん

『俺、そんな見とれるくらい綺麗な顔してる?』


『あっ…えっと…はい。』


優子は急に恥ずかしくなり下を向く。


(私何言っちゃってるんだろ!男の人に綺麗なんて失礼だよね…もー!私のバカー!)


そんな優子を横目に、男の人は持っていたコンビニの袋から缶コーヒーを2つ取り出す。


『缶コーヒーしかないけど…飲む?』


優子が顔を上げると、とても優しい笑顔が向けられている。
その顔につられて、優子も自然と笑顔になる。


『いただきます!』


さっきまでの恥ずかしさを忘れ、優子は缶コーヒーを受けとる。


(不思議な人…)


優しい表情に優子はとても心地良さを感じていた。

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