隣のハルキさん
『聞きたいことがいっぱいありそうだね?』
1人考え込む優子にハルキが声をかける。
『あっ…はい…どうして私がお隣さんってわかったんですか?』
とりあえず一番気になることを聞いてみる。
『昨日の夕方、君が隣の部屋に入って行くのを見たんだ。それに引っ越しの挨拶に行った時、君のお母さんが高校生の娘がいるって話してたから。』
ハルキはまた優しく微笑む。
(この笑顔…好きだな…)
優子はどうやらハルキの笑顔に弱いらしい。