ブルースカイ
「あずまさん、気分、どうですか?」



あいつがココを去ってからすぐ、



白い白衣を着た、中年くらいの医者が病室に入ってきた。



眼鏡をかけた真面目そうな先生―





「・・・まーまーです。」




「私が、君を担当する三上です。よろしくね。」




「あ、はい・・・」




「君が、あの状況で、これだけの怪我ですんだのは、ほんとに、奇跡的だよ。」




「・・・」




「これからは、僕に何でも言って、下さいね。」






「は、い。・・・あっ、あの。先生」




「んっ?」




「さっき、カメラをもった、男の子がココに入ってきてたんですけど・・・




 あの人、何なんですか?」






「ああ、それ、多分、翼くんだよ。」




先生はクスっと笑った。



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