ブルースカイ
「外まで送るよ―。」






南風にサラサラ揺れる芝生・・





その上に引かれた細い石畳の上





を私は翼に手を引かれて進んでいった。。。





ここまで来たのは初めてかもしれない・・





私は、今まで「秘密の場所」以外、




ほとんどこの病院から出ることは




なかったんだ。





翼の居るこの病院から―・・








とたんに、激しい不安に襲われた・・





私は翼の居ない世界で生きていけるのかな。





あの大きな門を一歩でたら、私はまた




一人ぼっちだった・・・









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