ブルースカイ
「美緒、大丈夫か?」



うつむいた私に気付いた翼が



声をかけてきた。





「うん・・。」





「・・大丈夫じゃ、なさそうだな・・」




翼は立ち止まって、




私に向かい合う。






「どした?」






優しく私の前髪をかきあげる・・





「・・急に不安になっちゃって・・


今までは、すぐそばに翼が居たから。


ここを一歩でたら、私はまた一人でしょ・・」






翼は膝に手をつけて、ちょっとしゃがんだ姿勢



で、私の目をのぞきこんだ。





「俺はいつもそばに居るよ。美緒・・


だけど、お互いに信じてなきゃ、気持ちってどんどん


離れてしまうと思うんだ。」

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