ブルースカイ
「う~ン・・」




翼はキョロキョロ辺りを見渡し、足の長さ位ある


中庭の木の柵の平らなところにカメラを置いて、


ピントを合わせた



「いくぞ~タイマー合わせるから。」





シャッターボタンを押した翼が駆け足で私の方に


走ってくる。





「笑ってぇ~」





カメラのチカチカする光の間隔がどんどん狭くなる





カシャ





「撮れたかな?・」




カメラを確認した翼のOKサイン。






そこには大きな白い病院を背景に


笑う二人が写ってた―――




私たちの出会った場所、



私たちの恋した場所、



私たちの結ばれた場所・・・
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