ブルースカイ
それだけ言って、また空を見上げたあいつに



私は今まで抱いてきた疑問を投げかける。





「あんたさ、そんなに、同じ、写真ばっか、とり続けて、


 何が楽しいの!?」





「同じじゃないよ。」





翼は急に私の言葉に反応した。





「一秒、一秒、変わり続けてるんだぜ。町も、人も、空も。」




彼が言う、この、言葉の重みを、




この時の私はまだ、何も知らずにいたんだ。





「・・・?何、あんた、詩人?



私はさっぱり、意味わかんないけど。」




「これ、みろよ。」







翼がポケットから、手のひらくらいのファイルを取り出す。







見せられたのは、写真・・・




しかも、どの写真も全面ブルー。。。。








「なんだ、これ?」






「空だよ。



 良く見ろよ。一枚一枚違うんだ。」




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