ブルースカイ
その人は鞄から手帳を出して、何やら書き込んでいる・・



やがて、そのページを破って、



呆然としてる、私に手渡した。。




「俺、吉田 照行。


テルって呼んでくれていいから。


・・・君は?」






テル・・・!?


って・・翼の友達の人だよね?





「ねっ・・・聞いてる?君の名前聞いてんだけど・・・」



ちょっとイラッとした口調でその人は言った。




「あぁ、美緒です。」



「美緒ちゃんね。待ってるから。じゃね。。。」





戻っていくテル・・・



翼の病室の前で会った私の事は


全く覚えてナイみたいだね。







後ろで彼を、はやし立てる


軍団の声――・・




耳に付く笑い声が気分を悪くさせる。






その軍団は私を振り返りながら


ビーチ前の停留所で降りていった・・



見るからに遊び人だね。。。



あの人たち。







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