ブルースカイ
「少し・・話しすぎましたね。。私としたことが。。
さあ、もお見えて参りましたよ。この丘の頂上にある、あれが沢山病院でございます。」




大きなカーブを先まで歩いて、金村さんの指差すほうに大きな病院がそびえたっていた。。。



これが・・沢山病院・・・!?



大学病院ほどではないけれど・・


でも・・高級ホテル並みにでっかいじゃん・・


翼・・あんたって・・大金持ちのボンボンだったの!?





目を丸くしている私に追い討ちをかけたのが、


沢山家の大邸宅・・




病院が見えてからしばらく歩くと、その家に着いた・・



「こちらが、これから美緒様のお住まいになる、沢山家でございます」




金村さんの手でその大きな木の門が開けられる・・




キィィィ――




大きな門のきしみ音






門が空くと、綺麗に清掃された大きな庭―




目の前には学校の校庭でしか見たことないような




丸い形をした木が植えられていた・・





(ここは・・旅館ですか??)





この大邸宅にさっきから私は身が縮みっぱなしだ・・




「こちらが本宅でございます。これから美緒様のお住まいにご案内いたしますので。」




蔵かなんかに案内されるんだと思った。



こんな大きな家なら蔵なり倉庫なりも想像を絶する大きさなんだろうし・・



身寄りのない私を



こんな大邸宅においておく訳がない。。


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