ブルースカイ
でもそこは、私の想像とは全く違っていた所だった。




本宅から庭を抜けて、裏の大きな庭に出る―。




前庭と「和」とするなら・・―



ならココは「洋」・・―




歩道に四角い石畳が敷かれ、



真ん中に小さな噴水がおかれてある。




そこに建てられたもう一つの家―




本宅ほどではないが、




普通に大きなレンガつくりの家だった。





「こちらでございます。」





金村さんが鍵を開けると、清潔な白い玄関が私を迎えてくれた。




「1階は今、美香さまのお住まいになっております。」





玄関を抜けると白で統一された広いリビングあり、



今は使われてない赤い暖炉が一つのオブジェみたいに



その存在感を強調していた。









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