ブルースカイ
翼に釣り合う女性って、


きっとこんな感じの人なんだろうな。。


頭から爪の先まで手入れが行き届いてる。


嫉妬だろうか劣等感だろうか・・


私はココに居てはいけないような感覚に陥って


翼の影に隠れた。




「今日はコイツを綺麗にして欲しいんだ。」




翼に背中を押し出されて、


その美容師さんの前に出る。




近くで見れば見るほど・・



綺麗な人・・





「沢山さんの彼女ですか?」



「ん、ま、そんなトコ。」



「お名前は?」



「東です」



私は小さくつぶやく。




「どんな髪型がいいですか?」




平岡さんと名乗るその美容師さん


は私の後ろに回りこんで


私の伸びきった髪を触り始めた。







< 193 / 276 >

この作品をシェア

pagetop