ブルースカイ
「あまり・・・普段お手入れされてないようですネ。」



(はい。こんな美容室に来たのも、初めてです・・・)



「例えば・・こんな感じとか似合うと思いますけど・・」




何個か渡された雑誌、開かれたページに


写るモデルさんの髪型は、今風で、垢抜けてて、


はたして、私になんて似合うんだろうか・・


不安になってくるよ・・




「あの・・・私に任せてもらってもいいですか?」



したい髪型がわからない私に


しびれを切らした?平岡さんが言った。



「は、はい。」


平岡さんとしゃべるの、キンチョ―する・・ 



「それじゃ、先に髪洗いますね。」



「・・俺ココで待ってっから。」




置かれたソファーに座ってさっきから私の様子を見てた翼が


ニヤニヤした顔で私を見た・・



もぉぉ!!私の事見て笑ってるよ!






髪を洗った後、私は個室に通された。



「沢山さんには良くご利用していただいてまして、おば様の美香さんも来られてるんですよ。」




「・・・そうですか。」



平岡さんは私の髪を器用な手先で


スルスルと切っていった。


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