ブルースカイ
派手そうな外見とは違って、


平岡さんは髪を切る間、とても穏やかな口調で世間話をする。


芸能人の話題とか、


私の高校の話とか・・




「東さん、S高校なんだぁ~私の元彼もそこ、通ってたんですよ。」


「そうなんですか?」


「あそこって、男子が多いでしょ?東さんだったらモテるんじゃないですぅ?」


「えっ!全然ですよ!」


「ウソ!絶対モテるでしょ。」


「本とに!」



(どっちかっていうと、暗くて、嫌われてましたし・・)



「へぇ~以外だね・・」




その後、それまで軽快になっていた、ハサミの音が急に止んだ。




「・・カット、これくらいの長さでいいですか?」



「・・はい。」



気が付いたら



足元には髪がいっぱい散らばってた。



長さはあんまり変わってないのに・・



いつの間にこんなに切ってくれたんだろ。



髪を乾かすと、形が良くなってるのが分かる



なんか、私・・今風になってるじゃん・・・



驚き・・

< 195 / 276 >

この作品をシェア

pagetop