ブルースカイ
「じゃあ、次、カラーしていきますね。」


「はっ、はい。」



ヒィ~~


冷たっ・・・




「じゃあ、このまましばらく待って下さい。」




頭にラップを巻かれたまま放置されてる私の元へ


翼がやって来た。




「スゲー髪型してんな、お前。」



「うるさい!こんな時に来ないでよ」



「さっき、お前の事、綺麗な子だね。って平塚さん、言ってたぜ。」



「えっ・・お世辞だよ・・そんなの・・・」






でも翼がすごい嬉しそうに笑うから、



私はそれ以上言わなかったんだ・・




初めて思った。




綺麗にしなきゃいけないんだなって。



あなたのこんな笑顔見るためにも・・




そんな翼を見て、




私もいつの間にか笑ってた。
 









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