ブルースカイ
私の表情を見て、美香さんが、問いかける、



「ここに写ってるのは、あなたの父親ね。」



「はい・・」



訳が分からず、返事をした。




「あなたのお母さんは東ユリさん―・・」




「はい・・」





美香さんが深いため息をつき、



次の瞬間、目頭を少し押さえる仕草をした。




「間違いないわ。。。


翼、良く探し出してくれたわね。」





・・・!?




ただならぬ空気に、私と翼は二人で顔を見合わせる。





「この子はあなたの妹よ。


妹の美緒なのよ。」





「え・・・?」





まだ状況の分からない私と翼は、



闇の中へ突き放されたように



遠い感覚のなか、その場に、立ちすくんでいた。






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