ブルースカイ
翼――




私は翼を追いかけて、外に出る。




ポツリポツリと雨が降りはじめてた。




晴れ男の翼にしちゃめづらしいね・・・




そんな事を思いながら、木の門をくぐると、




道の向こうに小さく翼の姿が見えた。




愛おしいその背中にひきつけられるように、




駆け足で坂を下る





「翼ぁ~」




一瞬止まった翼が、こっちを振り向いた。




「翼!」




雨脚が激しくなってきた・・




「美緒・・来るな・・」




「・・なんで!?」




「押さえてる気持ちが、止められなくなるだろ・・」




「怒っているの?」

























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