ブルースカイ
「S高校ですか・・・お嬢様は亡きお父様に似られて、優秀なんですね。」


金村さんが私を褒める。



「いいえ・・・そんなことないです。」


(友達居なくて、あまり、外で遊んだりできなかったので・・・)




私の通うS高校は、理系が強い進学校だった。


そのため、女子より、断然男子の割合が多い・・


S高に行けば、ブスでもモテるって。。


巷の噂だった・・




「少し窓、開けてもいいですか?」



「ええ」




金村さんがボタンで後部座席の窓を開けてくれた。



海岸線。。。



海の濃いブルーと空の淡いブルーが



沈みっぱなしの気持ちを少し爽やかにする・・




翼――



あなたと一緒に来たかった夏の海・・



いつか、来れるんだろうか・・・



妹でもいい―



残された時間を



翼のそばで居たい・・







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