ブルースカイ
それが悩んで考え抜いた末の



私の思い――。






やがて車は海を越え、山を越えて、


見慣れた町に出た。




「もうすぐ到着しますよ。」



しばらく運転して、金村さんは

校門の少し手前で車を止めてくれた。





「あれは、議員の城嶋様ですね。」



校門のまん前に止まってた同じような


黒塗りの車からいかにも偉そうな恰幅のいいおじさんが出てきて


門の前に立つ生徒指導の先生としゃべっていた・・



いつも、怖い先生なのに、あんなペコペコして・・・



「どうしたんでしょう?・・」



その議員さんに呼ばれて車から出てきた背の高い男子・・



あれは・・



確か・・





「同じクラスの城嶋君・・」




「お嬢様は城嶋さんのご子息と同じクラスなんですか?」




「はい・・」






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