ブルースカイ
頭かしげて、前に行こうとするそいつの前に


私は、立ちはだかる。





「ちょっと待って!あんた、翼を知ってるの?」



「・・・知ってるよ。」






それがどうした?って顔で、


私を振り切って、行こうとする


相変わらず、マイペースな。。イケ面。。。


普通、ココまで言ったら、聞いてくるだろ?



なんで、知ってんだ?とか・・


翼どうしてる?とか・・









「翼は私の兄なの。。。
それから・・・私もそこ、入院してたんだ。501号室」





ポケットに手を入れて、ふらふら歩いてた背の高い後姿が


一瞬立ち止まった・・





「お前も同士か・・」




振り返って、笑った――



その笑顔に



初めて、No1の意味が分かった気がする・・





こいつには、前の私と同じにおいがした。
















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