ブルースカイ
「そのケータイまだ持ってたんだ。」



返信が終わって、ケータイをしまった私に


剛が言った。




・・・かつて、剛と付き合っていた時に


お揃いで買ったピンクのケータイ――



剛はとっくに機種を買い換えていたのを


私は知っている。


彼女が教室にきて嫌味のように言っていたから・・




「うん・・あんまり、新しいのとか興味ないほうだから・・」



そっけなく、応える私の顔をマジマジと見る・・元彼




「お前、ほんとに美人になったよな・・

今学校中の噂だぜ。女子ではお前がNo1だって。」




私が!?




「俺さ、休み中に、彼女と別れたんだけど、また、付き合わない?」




ハ・・・!?




「ごめん。私、好きな人居るから・・」




「・・・」




「ごめん。」




「俺、あきらめないぜ。」





それだけ言って、元彼は去っていってしまった。
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