ブルースカイ
「聞いてたよ・・モテんなぁ。美緒・・」



ニヤニヤ笑って、正也が現れる。





「俺が知ってるだけでも、もう4人目だろ。」



「・・・」





そう・・



二学期になって、私はやたらとモテるようになっていた。



帰りに待ち伏せされたり、


校庭に呼び出されたり、


告白された中に名前も知らない子も2人いた・・




「さっすが・・No1!」


「それは、あんたでしょ!!」




「お前、いっつも好きな人いるからって、断ってるけど・・どんなヤツ!?」



(それは言えない・・)



「さっき見てた、メールの相手だろ・・」



「・・・あんた、いつから、私の事見てたの?」



「ふぅ~ん・・図星か・・」



慌てる私に、正也の鋭い視線が突き刺さる。


次の瞬間、


「ケータイ取ったぁ!」


正也が私のケータイを高く持ち上げた・・・



・・・え!?いつの間に!!!



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