ブルースカイ
メールをもらったこの日



私は翼に会いに行く決心をした・・



翼の事が好きだとばれたあの時の正也の言葉は



不思議と私の心を軽くした。




私達、自殺志願者同士――



なんとなく分かり合えるものがある気がして、




正也といると、肩の荷が降りる。




正也には彼女が居たけど、



あまり、一緒には居たがらなかった。。。



そういう人なんだろう―



この時私はそんなふうにしか思ってなかったけど・・



正也の話を聞いて、間違いだった事に気付く。



放課後、私達は屋上に出てしゃべっていた。





「沢山病院か・・・エラいトコの隠し子だったんだな。。お前も」



私達の間でだけは、病院に行ったいきさつから、現状までを、


自然に話せた。



「俺は風呂場で自殺未遂・・失恋が原因でさ・・」



「あんたが失恋!?」



「俺って、好きな人とは、幸せになれないタチなんだよな・・」
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