ブルースカイ
午後に連絡をして、今日の高級車でのお迎えは無しになっている。



今日は、翼に会いに行く―



正也とわかれてから、



バスを乗り継いで、ようやく病院についた。




なつかしい・・・



まだ、2週間くらいしかたってないのに・・



ここはまるで別世界だね。




廊下を歩いていると、偶然、三上先生に会った。



「先生」


三上先生が振り向いて、私を見た。



「はい?」




「・・・私です。東美緒です。」



「ああ、東さん・・なんか、変わったね。」



「そうですか?」



先生は、変わらず、優しい目をしていた。




「あれから、お母さんとは、話した?」



「・・・いいえ」



・・私が自殺をする原因はママにあるのだと、先生は思っていた。


それを解決しない限り、私の心の問題は解決しないんだって・・・


それはその通りなんだけど・・私はママに愛を乞う事を知らなかったから。


一番愛されたかった―ママ
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