ブルースカイ
その日、金村さんのお迎えはいつもの時間より少し遅くなっていた。



「お待たせいたしまして・・」



金村さんが申し訳無さそうに私に高級外車の扉を開ける。



「大丈夫ですよ。ケータイに連絡くれるまで、友達とずっとしゃべってましたから。」



「そうですか。。なにせ急な来客がありましたもので・・」




早く戻らないといけないのか、



金村さんの運転がいつもより、焦っているように思えた。





山を越えて、海を過ぎ、




沢山家に付く。




「お嬢様、こちらにどうぞ。」



「え?」




どうしたんだろ・・





金村さんは、思いつめた顔をして


私を、めったに入る事のナイ、


本宅の居間に通す――





そして、そこには、思っても見なかった客人が・・。





「美緒――!!」



甘い声を出したその人物は、



私がいつも、愛して欲しくてやまなかった人・・




ママ――がいた。
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