ブルースカイ
ママは



「うんうん。」



って頷いて、中井さんの肩に顔をうずめた。






翼と私を思い出す。




病院で辛い時いつもそばに居てくれた翼―




ママにとって、この人はきっとそんな存在なんだろう・・







「美緒ちゃん。。。って呼んでいいのかな?」



外見とは違って、しっかりした、低い声をしたその人が私を見つめる。







「君にとっては、ママはいつまでもママだから・・。」




そう言って、その人は、引越ししたことを知らせる私宛のハガキを手渡した。





「家を買ったんだ。ここに比べたら、犬小屋くらいの家だけど、いつでも遊びに来てね。」





「・・・はい。」




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