ブルースカイ
その日から、私の名前は、沢山美緒になった。



当たり前だけど、翼と結婚したわけではない――



正式に翼の妹になったんだ。






学校では、相変わらず一番前の席だった。



後ろの席は三条さん――





「おしかったなぁ~美緒・・・後ろの席になるチャンスだったのに・・」



「何言ってんの?おしいも何もないでしょ。」




正也はヘラヘラ笑ってる・・




「そういえば、お前、アレ来たのかよ?」




「アレって生理のこと?」




「ん。」




「まだ・・なんだよね・・」




忘れていたかった事を正也に言われて、


小さな不安が胸に広がった・・・




「ちゃんと調べたほうがいいんじゃね?」




「・・・」




「薬局に売ってるだろ・・そういうの調べるヤツ」
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