ブルースカイ
誰もいないガラスの前、




そこは、お互いの声だけ、聞こえるように、なっているらしい。





眠り込んでいる、翼に、私は話しかけた・・






今でも愛してるって―




そして、あなたの子供を妊娠したんだって・・






少し薄目を開けたように見えた翼―




気のせいだね・・




ピクリとも動かないその人を





私は、静かに見つめ続けてた。







そんな日々がどれほど続いただろう・・




翼の彼女はだんだん、




姿を見せなくなっている。












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