ブルースカイ
「お前、どうすんの、子供のこと?」




放課後の誰もいない屋上――



誰にも聞かれたくない話をする時、私と正也はココに来る。




「う~ん。。。まだ決めてないんだ・・」




「・・・お前まさか!?産む気・・?」





弱っていく―翼の姿を見ながら、




翼の面影をこの世に残しておきたいって、




気持ちが強くなったのは確かだった。




女の子なら、父親に似る―




いつかベットの中で聞いた、



翼の言葉が、頭をめぐる。





「・・・できたら、産みたい。」





「そんな健気な顔すんなよ。。
でも、大変だろ・・十代で子供産むなんて・・側にそんな境遇の人がいたら、参考に、聞いてみてやるんだけどな。。」





「・・・一人いるよ。」




「へ??だったら、一回相談してみれば?」



「・・・そうだね。」



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