ブルースカイ
「どうしたの?」



「ちょっと相談があってね・・」




ママは黙って私の話を聞いていた。




病院での翼と出会い、



愛し合い、



兄だと分かって―



別れたこと。



そして分かった私の妊娠――





「・・・一人で子供を育てるって言うのは、たやすい事ではないわよ。子育って言うのはね、苦労の連続なの。」




こんなママの真剣な声を私は、はじめて聞いた。




「でも、それ以上の感動もある。子供はかわいいしね。あなたも、かわいかったんだから・・・美緒・・

なるようになるものよ。。あなたが産みたいと思うのなら、後悔のしないほうの選択をしなさい。」




少し、肩の荷が降りる。。




「あなたなら、出来るわ。」




そして、ママの口から言われた、



その一言が・・心強かった。




「それに、あなたが心配してる、神様に背くってこと?それは、心配しなくてもいいことだし。。。


あなたと、その、翼くんは、血がつながっていないもの。」





「へ?」





びっくりして、言葉が出てこない私にママが、話しかけた。



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