ブルースカイ
「パパと奥さんの間には、子供ができなかったの。

翼くんは、奥さんがどこかの施設から、跡取りとして、養子にした子よ。」



え・・・




「パパと血のつながってるのはあなただけ。だから、パパは、家庭を捨ててまで、私達と暮らそうとしたのよ。」




そうだったんだ・・・




「翼君って、、、もしかして、いつか家に来た子じゃない?あなたを心配して・・」





「そう・・・


ママ、ありがとう。」






私はママの言葉を遮って、




電話を切った。






翼――






もっと前にママに聞いておくんだった・・




私達が愛し合ったことに何の罪もなかったんだよ。




あなたは、まだ、私を、少しでも愛してくれてる?





気がつくと、私は病院に向かって、走っていた。








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