ブルースカイ
「美緒?あら、青空ちゃんも来てたのね~」



私達が病院の食堂のテーブルについたとき、



向こうのテーブルで昼食をとっていた、美香さんがこちらにやってきた。





左手の薬指には、ダイヤの指輪が輝いている。



美香さんは、長年付き合ってきた恋人と



先月婚約したんだ。



青空が生まれて、跡継ぎが出来たことで、



やっと、肩の荷が降りたと言っていた。






「調子どう?」




「順調ですよ。」





「今度は女の子か・・

女の子はパパに似るらしいわよ。翼、楽しみね。」




私の大きなお腹を見ながら、美香さんが言う。



翼はこの上なく、幸せそうな顔をした。





「このお腹の子が結婚するまで、俺は生きるから。」




私の大きなお腹を撫でながら、翼はつぶやく。

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