ブルースカイ
「ばあちゃんは、あれから、ずっと待ってんだよ。なっ、ばあちゃん。」






その人は、まだ、ずっと、中の一点を見つめたまま。






「何のこと?」






「オヤジが、いつか、帰ってくること信じて、ばあちゃんは待ち続けてるんだ。」






「・・・」






「俺が医者を目指したのも、もともとは、ばあちゃんの為なんだ。


いつか、ばあちゃんの中のオヤジの存在に近づけるようになりたい。って


思ってさ。。。」







なんだか、切ない話。。。





でも、話し終えて、二ィて笑った翼の笑顔は





カーテン越しの夕日に照らされて――





まぶしかった。。。





希望に満ちてる顔をした翼。





あんたの、心は、


どれだけの暖かさを


秘めてるんだろ・・・ 





いつか来るよ。きっと。




おばあちゃんのこの灰色の瞳に




光が射す日が。




あんたの力は想像以上にすごいんだから。
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