ブルースカイ
「・・・こんにちは。」



「君が、美緒ちゃん?



ママに似てきれいな子だね。



今日からよろしくね。」




差し出された、その男の汗だくの手を私は触る事が出来なかった。



(今日からよろしくって、どういう事?)




「は?」




「みお~、今日から、武田さんここに住むことになったから。」




「はぁぁぁ!?・・・



聞いてないよ!」





「・・突然でごめんね。実は、私達、婚約したんだ。」





私に見せたママの左手に指輪が輝いている。



うそ・・



信じらんない・・この人・・





何も言えずに突っ立っている私を尻目に、二人はママの部屋へ、上がりこんだ。





しばらくすると、ママのあえぎ声が聞こえだす―。






「耐えられない・・・」





スニーカーを履いて、駆け足で外に出る。




適当に時間をつぶし、




夜中、ママが仕事に出る時間を見計らって、家に帰った。












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