ブルースカイ
「・・・それじゃあ、




私そろそろ、帰るね。」





「ああ、またな。」





翼はバイバイの代わりに、軽く手を上げる。





病室のドアの向こう側で





その場から、動けない私がいた。





瞼を閉じると、





翼の表情、仕草や行動が私の目に





焼きついていて、





なんだか切なくなる。





この関係に終わりがあるのなら、





これからは





翼との一秒一秒を大事にしていきたい





そう思った。







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