ブルースカイ
暗い病室に、黒い影―





夢?




違う。これは現実。







暗闇の中、現れた武田の姿に






私は目を疑った。






「やっと、気付いてくれたんだね・・



美緒ちゃん。へへへへ」





声をあげようとするけれど、




私の口は武田の油っぽい手で押さえられていた。






「もう、我慢できないよ



前みたいに、愛し合おうね。」






悪夢なら、まだいい。




服を脱がせる武田の手の感触がはっきりして




改めて、現実だと、気付かせた。
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