ブルースカイ
「美緒!」




夢?




声がする。




―・・翼の声。





助けて。でも・・来ないで・・・





その時、武田の体が止まった。





雲の隙間から差し込んだ月明かり―





病室ドアに立つ影・・





それは間違いなく翼だった。





呆然としている翼の姿。。





翼の方も、はっきり二人の姿をとらえたようだ。





やがて静寂を破るように、





「やめろーーー!!」






翼が叫んだ




誰かが向こうから走ってくる足音がして、




武田は、あわててベットから飛びのく
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