ブルースカイ
ドアに走っていった武田は





翼と、走ってきた看護婦さんに取り押さえられていた。





やがて、物音を聞いて、後から駆けつけてきた、どこかの先生





が、武田を連れて行く。






― 私、助かった・・―








「美緒・・」





こっちに近づいて、





翼はそっと私の体に、





落ちていたパジャマを掛ける。





私は翼に裸を見られたことにさえ、気付けずに、





泣いていたんだ。





頭はパニックだった。





でもショックと、色んな気持ちが入り混じって、




訳が分からくなっていた。





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