ブルースカイ
三上先生は優しく微笑んで、




「がんばったんだね。」




って言ってくれた。




「お母さんがそんな状態なら、退院しても不安だね。。



これからの事はゆっくり、



一緒に考えて行きましょう。」




そういって、病室を出た。




心強かった。




先生の言葉が・・





先生は出たところで、誰かと、話してる。





その影がドアの窓枠にあらわれた瞬間、




彼だと気付いた。







「翼・・」




勝手に涙があふれてくる。





「美緒ごめんな。もうちょっと、早かったら・・



嫌な思いしなくてすんだのにな。俺、夜中の一時頃に美緒がうなされるっていうから、



あの時、お前の様子みにいったんだ。」





翼が唇をかみしめる。





「それにしても、あの武田ってヤツ、許せないよ」





「えっ?」




― 聞いてた?今の話・・

< 65 / 276 >

この作品をシェア

pagetop