ブルースカイ
その日から、武田は何度も私を抱いた。






その時、私は出口が何も見いだせずに、




お金もない。



友達もない。



親戚もない。





ここで、だまって武田に抱かれるしか、方法がなかった。






ある夜、





武田が私の上で、夢中でピストン運動をしている最中にママが帰ってきた。




「何してんの?」




ママが、目を点にして、立っているのが見える。




「ユリ、違うんだ・・・これは・・・」





あんまり、驚き過ぎたためなのか、




武田は、口から泡をふいてた。




その姿は醜く、いつか見たアニメの妖怪のよう。



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