ブルースカイ
「あづまさん・・調子よさそうだね。


にこにこして、なにか嬉しいことでもあったの?」




様子を見に来た三上先生は




笑って、病室を出て行った。





そんなにニコニコしてるかな私?




「あーーーっ翼に会いたい。」




心の声が声に出た。




もう、我慢できないよ。




長い間の寂しさが




忘れられるんだ。




翼といると・・





秘密の場所を共有できたことが嬉しかった。




でもあの場所には、夜にしか行けないね。




パパのいる、青い空の下じゃ、




恥ずかしいから・・




でもどうしてこうなっちゃったんだろ・・




今、私の頭も心も




翼だらけだ―・・







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