ブルースカイ
「じゃ、別の患者入ってんの・・!?


どんな感じ?自殺志願者って、


501号ってそれ専用だったろ、


三上先生の方針で半分個室みたいなもんだもんな~。」







自殺志願者専用病室・・?







「普通の患者と同じだよ。」




「ふ~ん接してたら、そういう風になるかなぁ?大変だね~・・

三上先生目指すのも。心のケアってやつ!?」





「あぁ。でもやりがいあるんだ。」




「まっ、がんばれ!俺もがんばるわ。じゃな!」





病室のドアが開き、テルっていう友達が出てきた




翼みたいにかっこよくは無かったけど、




高そうな服に身を包み




病院に似合わない香水のにおいをプンプンさせてる




ドアのそばで唖然としてる私の顔を




一瞬、不思議そうに見て




何事もなかったように、帰って行った。





なんか・・医大生ぽい人・・






大きく開けられたドアが閉まる瞬間




ベットの横に立っている翼と目が合う。





私はとっさにその場から走り出した。
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