ブルースカイ
翼は私の希望―だったのに・・・




その日、翼は501号室に来なかった。




涙ってどっからこんなに沸いてくるんだろって思うほど




泣いて泣いて、泣きまくった。




私が無くなってしまえるのならそれでもいい。




患者―モルモット




言葉遊びのようなワードが




頭の中でぐるぐるまわって、




翼の存在を私の中で遠ざける。




人魚が王子様に恋をしたような



ものだったんだ・・



身分違いの恋―。



叶わない・・



悲しくてどうしようもないじゃん!




だって、もし翼を今失ってしまったら、



私は同時に翼という友達も失ってしまうのだから・・



・・・あなたは、私の全てだったんだね・・



こんな時に気付いてしまった。



翼のバカ!

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