チャラ男に恋したなんて本当にバカだ。





――バンッ!!!


勢いよく教室のドアを開け、真っ直ぐにあいつの席へと突き進む。



「コルァ……我ナメた真似しやがってぇ!」

「ち……、千依果……?」


スーハー、スーハー、深呼吸っと。



「あたしと付き合ってる時に何回浮気しとったんじゃコルァ!女ネタ常にあったんか?ぁあん?よく普通にあたしに接してこれたなぁこの7ヶ月~。好きとかも全部ウソやったんやろが平気でウソつきやがって顔面ちょっと整ってるからってあんま調子のっとった知らんぞ我コラおい」







――シー……ン。




「チッ」


このシケ具合に苛立ち、舌打ちをして教室を出た。




「ほんまきしょいわ、これですっきり忘れられるわ。それにしてもキレたらクソ悪くなるこの口調どうにかせななぁ……」



ぶつぶつ呟きながら自分の教室まで戻った。


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