群青のピリオド
瞳に映る自分と目が合う。
「……本当は、私のこと、邪魔なんでしょう?」
そうだよ、邪魔だ。
わかっているなら消えてくれ。
『ちがうよ』
「嘘つき。海耶くん、言わないけれど本当は……」
言わないで。言わないで。言わないで。僕の心を暴かないで。
「それ以上言うな!」
それは、ほんの少しの衝動。
気づけば僕の両手は、彼女の首に回されていた。
びく、びく、血液の循環する感触。
「ハァ……ハァ……」
彼女の細い喉が跳ねる。
あまりに生々しいその温度に、僕は手を離した。
「ごほっ……げほっ……」
必死に酸素を求める彼女を見て、我に返る。