群青のピリオド


どうしても言えなかったから、言っちゃいけないことだから、僕の口からヨシくんに伝えることは出来ません。

この先ずっと、伝えるつもりもありません。


きっと僕の気持ちを知っているのは、部屋にいる熱帯魚だけでしょう。


けれどそれだけではやっぱり寂しいので、ここに僕の気持ちを記しておこうと思います。

誰かに見つかったら恥ずかしいな。どうせなら鍵付きの日記帳にするんだった。


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