赤い糸―運命のヒト―



「…空、役に立てなくてごめん…」



何もできない自分がもどかしくて。



何かしようとしても高校生の俺にできることなんかちっぽけで。



この時は、『早く大人になりたい』って心から思って。



今俺が空のためにできること…



とっさに思いついたことは…――




「空…」



黙って空を抱き締めるだけ…




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