赤い糸―運命のヒト―
【想side】





『空にとっては関係なかったとしても俺 にはある。だって俺は…――』



この言葉の続き…



俺は何て言おうとしたんだ?



…なんて、自問自答なんかしなくてもわかってる。



空は『妹みたいなあたしが放っとけないんでしょ?』って言った。



…たしかに前まではそうだったけど今は違う。



俺は男として…いや、海堂 想として一ノ瀬 空を守りたい…



今の空はほっとけないんだ。



なのに空は俺には関係ないと言う。



少なくとも俺にとっては関係ある。



俺の一方通行の気持ちだけど…



それでも好きな女が苦んでたら、ほっとけるわけないだろ?



俺はどうしたら空に頼ってもらえる?









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